前田健太に強力打線はなぜ苦戦? 地元メディア分析、打者はイライラ募る!?

痛恨被弾で2失点も強力打線相手に6回2安打、前田好投の要因は?

 ドジャースの前田健太投手を相手に、ブルージェイズはなぜ苦戦したのか――。ブルージェイズの地元テレビ局スポーツネット・カナダの公式サイトが、6日(日本時間7日)の一戦で強力打線相手に好投した前田の攻め方を詳しく分析している。

 概して、初対戦の時は打者よりも投手に分があると言われるが、前田は初めての交流戦にも関わらず、6回を投げて2安打7奪三振4四球2失点と好投した。4四球を与え、6回にはバティスタに2ランを被弾。直前にドナルドソンを歩かせたことも響いたが、リーグ屈指の強力打線を2安打に抑えられた理由は「スライダーの多投にある」としている。

 事前に前田をビデオで研究した結果、試合前にブルージェイズのギボンズ監督は「彼は変化球を投げるのが好き。だから、いいチャレンジになるだろう。初対戦の時は、相手を気分よくさせないことだ」と話していた。

 だが、もちろん前田も研究はしている。同サイトによれば、この日まで前田は全球種の43.8パーセントで速球系(フォーシーム、ツーシーム)を投げ、46.7パーセントでスライダーやカーブを使っていた。さらに、初球ストライク率は63.7パーセントという正確性も持ち合わせている。その右腕が、この日の初回は15球のうち速球系はわずか4球だけ。根気強くスライダーを投げ続けた前田に、ブルージェイズ打線はイライラ感を募らせていったようだ。

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