大谷翔平、援護にも恵まれず7戦1勝3敗 「勝てない要因は大谷にもある」!?
「勝てない要因は大谷にもある」、捕手目線で見る改善策は?
「今年は肝心なところで(打たれる)、というのがありますよね。ただ、(失点を)ゼロで抑えればいいという問題でもない。結果的に1失点に抑えた4月1日のソフトバンク戦みたいに、毎回毎回、ライナーが1~2人が出るけど、結局ゼロに抑えるとなると、打線にも火がつきません。となると、勝てない要因は大谷にもあるだろう、と。大谷がそういう流れを作ってしまっているという側面もあるかもしれない。ピッチングを変えるというか、原点から見つめ直してやることが必要なのではないかと思いますね」
では、どうするべきなのか。野口氏は捕手目線で1つの“サンプル”を提示する。
「大谷については、彼が発した言葉ではなくて、キャッチャーの大野が言っていたことで、いつまでも頭に残っている言葉があるんです。確か大谷のプロ2年目(2014年)の時だったと記憶しているのですが、大野は『160キロで甘いところに投げてくるんだったら、152、3キロでいいからアウトローのギリギリのところに投げてくれないかな』という話をしていました。それを聞いた時には『そうだよな。その通りだよな』と思いました。その方がキャッチャーとしてはありがたいので。一度、そこに戻ってみてもいいんじゃないかなと思うんです」
大谷といえば、最速162キロの直球が最大の魅力であり、武器だ。日本はおろか、世界を見渡しても、これほどの球速を常時出せる投手はほとんどいない。ただ、今季は制球が乱れている。8日の西武戦も最速159キロをマークしながら、要所であまりボールがあり、踏ん張りきれなかった。野口氏は続ける。