イチロー、限られた出番で好成績 地元メディアは指揮官の起用法を評価
代打中心の出場で打率.317、「ここまでの起用法は本当に効果的」
マーリンズのイチロー外野手は9日(日本時間10日)の本拠地ブルワーズ戦で代打で出場し、ストレートの四球を選んだ。4番手の外野手としてマーリンズ2年目を迎えた今季は途中出場がメインながら、打率.317、出塁率.391と活躍。地元メディアからは、イチローのコンディションを維持しながら起用するドン・マッティングリー監督の手法を評価する声が出ている。試合はマーリンズが4-1で勝利している。
イチローはこの試合、3点リードの8回2死二塁の場面で打席へ。地元テレビ局「FOXフロリダ」の実況はここで、メジャー16年目のベテランには懸念が存在していたことを明かした。
「今季開幕直後には、昨季はイチローを酷使し過ぎたので終盤の数か月に不振に陥ったという懸念が存在しました。ドン・マッティングリーはいかに彼を使うのか(という課題があった)。ここまでのマーリンズの起用法は本当に効果的です。依然として、とても優秀な外野手です。イチローは終盤にダブルスイッチで代打に立っています。時々、先発出場しています」
イチローは昨季、チーム最多の153試合に出場。若手の外野トリオは「メジャー最強」との呼び声もあったが、イエリッチとスタントンの故障に加え、打撃不振でオズナが長期間のマイナー調整を余儀なくされるという事態もあった。一方、鉄人は怪我なくシーズンを終えたものの、9、10月は打率.139と大失速。年間打率はキャリア最低の2割2分9厘に終わっていた。
今季は外野トリオに故障もなく、イチローの先発はここまで31試合消化で7試合。打席数は減っているものの、打率.317、出塁率.391で、昨年5月9日時点での打率.279、出塁率.323よりも優秀な成績を収めている。途中出場中心の起用法には物足りなさもあるが、イチローは効果的な働きを見せていると地元メディアは捉えているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count