SBが首位攻防初戦に勝利　14連勝のバンデンハーク「これはチームの記録」

柳田が決勝の4号2ラン、「ほんま何でかわからん」

　10日のロッテ戦で8回1失点の好投を見せ、来日14連勝を達成したバンデンハーク。デビューからの連勝記録、外国人投手としての連勝記録という2つのプロ野球記録を一気に塗り替えた。

「名前が残るのはうれしいが、常に言っているように自分ひとりで出来ることではなく、チームメートの助けがあっての記録。だから、これはチームの記録だし、そのチームの一員でいることを誇りに思うよ。

　誰かが調子を落とせば誰かが補うバランスの取れたチームだと思うし、そんなチームメートが自分の記録のことを思って試合をしてくれたことを、本当にありがたく思っている」

　そして、そのバンデンハークの記録達成をアシストしたのは、柳田悠岐のひと振りだった。互いに無得点で迎えた6回裏1死一塁の場面、石川歩のストレートを振り抜くと打球は左翼ポールを直撃した。

「切れると思ったんでよかったです。いいピッチャーなんで、抑えられて当然というくらいの気持ちでいきました。どうせ打てんやろ、そんなら思い切っていこう、と。いいメンタルといい準備ができたから打てました。まあ、たまたまですよ。ほんま何でかわからん」

【了】

藤浦一都●文　text by Kazuto Fujiura