敵地メディアもイチローの1年目殿堂入り確信 「選出されないことはない」
3000安打へ「52本」、「彼が有資格1年目で殿堂入りすると信じている」
マーリンズのイチロー外野手が、メジャー30人目の通算3000本安打へ52本と迫っている。9日(日本時間10日)の本拠地ブルワーズ戦では代打でストレートの四球を選び、安打数は伸びなかったが、その偉大なキャリアに対し、敵地メディアも「有資格1年目で殿堂入りできないなんてことがあるのでしょうか」と脱帽している。
背番号51はこの試合で、3点リードの8回2死二塁の場面で打席に立った。敵地でテレビ中継を行っている「FOXスポーツ・ウィスコンシン」の実況はここで、「イチローは42歳です。メジャーのキャリアで3000本のマジックナンバーまで52安打と迫っています。数日前のダイヤモンドバックス戦では2点タイムリーも打ってます。日本とメジャー通算で4236本のヒットを放っています」とイチローの健在ぶりと、日米で積み上げた凄まじい安打数について紹介した。
すると、解説者のブルワーズOB、ビル・シュローダー元捕手はイチローの引退後のメジャー殿堂入りを何度も断言した。
「彼が有資格1年目で殿堂入りすると信じています。(1年目に)選出されないなんてことはないでしょう」
MLBで10年以上プレーした選手は、引退後5年目から米国野球殿堂入りの資格を手にする。そして、候補となった選手は記者投票で得票率75%以上を獲得すれば、殿堂入りが決まる。野球人にとって最大級の栄誉だ。有資格1年目で選出されてきたのは、文句なしの成績を残したスーパースターのみ。日本人は、これまで米国で殿堂入りした選手すらいない。
所属球団の本拠地のみならず、敵地でも殿堂入り選手と連呼されるイチローは、アメリカ中で大きな敬意を受けている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count