リーグワースト被本塁打34…「一発病」深刻も、ホークス投手陣が盤石なワケ

ソフトバンクの被本塁打の内訳は…

 ソフトバンクはシーズン序盤に一時、借金3となるなど、スタートダッシュには失敗した。転機となったのは、鹿児島、熊本を転戦した4月9、10日のオリックス戦。この2試合に大勝すると、そこから22試合を18勝2敗2分けという驚異的なペースで白星を積み重ねている。

 このオリックス戦までの11試合で、浴びた本塁打は11本。この時の内訳はソロ4本、2ラン5本、3ラン2本となっている。

 そこからの22試合はどうだろう。被本塁打は23本。1試合平均約1本の被本塁打は変わらないが、ソロ20本、2ラン3本と、浴びた本塁打の9割近くがソロ本塁打になっている。

 リーグ最少の14被本塁打の西武を見てみると、ソロ5本、2ラン4本、3ラン5本となる。ソフトバンクと比べると、走者を置いた場面での本塁打の比率が高くなる。

 ソフトバンクは先に記した8被弾した日本ハム3連戦でもソロ7本、2ラン1本と、傷をほぼ最小限にとどめている。被安打255、そして与四球93は、ともにリーグで最少。“走者を貯めての一発”は試合の流れを変えるが、ソフトバンクには、これがほとんどないのだ。

 4日の日本ハム戦後、工藤公康監督はこう言っていた。「本塁打が多かろうが、試合に勝てばいい」。まさに、この言葉通りである。野球の鉄則である“無駄な走者を出さない”。これが出来ているからこそ、ソフトバンクは強い。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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