「1試合1試合必死に」 ドラ3茂木のプロ1号が楽天を上昇気流に乗せられるか
楽天初の野手新人王へ、「結果がそうつながればいい」
だが、打撃を含め、地道にアピールを続け、キャンプ、オープン戦を走り切った。早大時代も守っていなかったという遊撃のポジションで、球団史上初の新人野手の開幕スタメンを獲得。今季ここまで、途中出場もあったが、35試合すべてに出場している。
このままシーズンを戦い抜けば、当然新人王という可能性も出てくる。チームでは田中将大(現ヤンキース)や則本と、投手としての新人王の先輩はいるが、野手では初めての栄冠となる。お立ち台で聞かれた茂木は照れ笑いで「1試合1試合必死にやってるので、その結果がそうつながればいいと思いますけど…」と語りつつ、再び「1試合1試合やっていければいいと思います」と浮かれることはなかった。
連敗を4で止め、チームは4位に浮上した。12日はエースの則本が先発と、ここで一気に勢いに乗りたいところだ。3位の日本ハムには2.5ゲームの差があり、Aクラスのハードルは低くはない。「1試合1試合必死にやっていく」。繰り返した茂木の言葉をチーム全体が追い求め、地道に1つの勝利をつかんでいきたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」編集部●文