ホークス東浜が8回2失点の好投、涌井に「負けたくない」の相乗効果
初回デスパイネに被弾も2回以降は被安打1
◇ソフトバンク 2-3 ロッテ(ヤフオクドーム)
12日のロッテ戦で8回2失点の好投を見せたソフトバンク東浜巨。初回にデスパイネに打たれた2ランを「あれが最後まで響きました。しっかり低めに投げきれなかった」と悔やんだ。しかし、2回から8回までは、打者21人に対して許したヒットはわずか1本というすばらしいピッチングだった。
「ベースの上で勝負できたし、シンカーとスライダーの投げ分けもできました」と確かな手応えを口にしたが、それ以上に投げ合った涌井秀章のピッチングに大きな刺激を受けたという。
「常に変わることなく落ち着いて投げていましたし、満塁の場面でもインコースにしっかりと投げ込んでいましたよね。前回の(投げ合った)則本とは違うタイプですし、とても勉強になりました。今日は涌井さんを意識しながら投げることができたと思います」
好投できた要因を「(涌井に)負けたくないという相乗効果ですかね」と語る一方で、「トータルで見ればよかったかもしれませんが、チームに勝ちをつけられなかった。試合に負けたのはボクにも責任がある」と反省も忘れなかった。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura