昨年10月にDVで逮捕のレイエス、5月いっぱい出場停止に 「謝罪したい」

MLB機構が新たに定めた規範で無報酬の出場停止処分、6月1日から復帰可能

 MLB機構は13日(日本時間14日)、ロッキーズのホセ・レイエス内野手を5月31日まで出場停止処分とすることを発表した。同選手は昨年10月31日に、休暇先のハワイで夫人に暴力を振るった罪で逮捕されていたが、後に夫人が捜査協力を拒んだために不起訴処分となっていた。

 レイエスは刑事訴訟の手続きでキャンプからチームを離れていたため、MLB機構が新たに定めたドメスティックバイオレンス(DV)などに関する規範に基づく無報酬の出場停止処分は2月23日にさかのぼって計算される。レギュラーシーズン中は実質51試合チームを離れることになる。

 レイエスは無報酬での出場停止処分に対して抗議は起こさないことで合意。5月31日まではマイナーリーグの延長キャンプでの練習試合などで調整を行い、6月1日から復帰することができる。

 MLB機構から発表されたコメントの中で、コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は「2015年10月31日にホセ・レイエス氏が犯したドメスティックバイオレンス行為について調査が完了しました。後に不起訴処分となるハワイでの刑事訴訟と同時進行だったため当初は複雑な手続きでしたが、当人の全面的な協力を得ることができました。あらゆる証拠を照らし合わせた結果、MLB機構の規範に抵触したと判断し、5月31日まで無報酬の出場停止処分とすることに致します。今後同じような事件が行いように規範に基づいた治療を行ったレイエス氏を評価します。また、レイエス氏はドメスティックバイオレンスの撤廃や被害者を救うための団体に合計10万ドルの寄付を行うことにも同意しました」としている。

 また、レイエスはMLB選手会を通じて「今回起きたことすべてに関して謝罪したいと思います。ロッキーズ、チームメイト、ファン、そして家族に対して申し訳なく思います。今回の事件に終止符を打って、大好きな野球を再びプレーできることに喜びを感じています」とコメントした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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