元DeNAグリエル、ヤンキース入り熱望も…米メディアは「フィットしない」
チャップマンは絶賛も…「ヤンキースはグリエルにフィットしないように見える」
即戦力とされる兄ユリエスキの去就は特に大きな注目を浴びているが、記事では「ワッサーマン・メディア・グループの彼らの代理人アダム・カッツは最近、MLBネットワークラジオに対し、兄弟はMLBから球団と交渉する資格が有ると公表されるのを待っている状態だと語った」と説明。さらに「ラジオショーで球団からワッサーマンに事前の興味を示す接触はあったかと問われ、カッツは『もちろん、二人ともたくさんあったよ』と答えている」とも指摘。プレーする環境が整えば、争奪戦に発展することになりそうだ。
チャップマンは米メディアに対し、グリエルが「たくさん質問してきた」と明かしたという。ただ、「でも、それは当然だよ、キューバの人々はいつもメジャーのレベルはどうか、組織はどうか、と聞くからね。ヤンキースについて質問するのはキューバ人の典型だよ」とも言及。トレーニング施設なども豪華なことで知られるヤンキースが、野球をする上で最高の環境を備えいていると話している。もし、グリエルがチャップマンから同じような話を聞いたのであれば、名門球団への憧れはより強いものになっているかもしれない。
また、チャップマンはグリエルについて「このレベルでプレーするに必要な全て」を持っている、と話したという。さらに、記事の中で「彼は良いチームメイトだった」とグリエルを称えた上で、「良い選手である上に、良い人間なんだ。彼は我々と時間を分かち合いたがっている」とメジャーでプレーに意欲を見せていることも明かしている。
一方で、特集では最後に「グリエルの希望に反して、ヤンキースはグリエルにフィットしないように見える」とも指摘。若返りを図るヤンキースが今年32歳となるグリエルを必要とするかは微妙で、正三塁手のチェイス・ヘッドリーが2018年まで契約を残していることにも言及している。
お騒がせ助っ人として日本を去ったグリエル。しかし、メジャーでの評価は間違いなく高い。本人が望むヤンキースでのプレーは実現するのか、注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count