MLBで大乱闘が発生 右パンチが顔面“クリーンヒット”、1試合で計8人が退場
バティスタのスライディングめぐり両軍入り乱れての大乱闘に
15日(日本時間16日)にレンジャーズの本拠地で行われたブルージェイズ戦で、大乱闘が起こった。
8回のブルージェイズの攻撃、まずは中継ぎ右腕ブッシュが96マイル(約155キロ)の速球を先頭の主砲バティスタの左腕に当てた。不穏な空気が流れ、球審はすぐに両チームのダッグアウトに警告。そして、1アウト後のスモークの打席で事件は起きた。
スモークは左腕ディークマンの前に三ゴロ。ベルトレが打球を処理し、二塁のオドールに送球。ダブルプレーコースだったが、バティスタの激しいタックルを受けたオドールの送球はライト側に大きく逸れた。
オドールとバティスタはすぐに睨み合うと、オドルが両手で胸を突き、さらにバティスタの顔面に右ストレートをクリーンヒットされた。バティスタのヘルメットとサングラスが外れるほどの衝撃で、そのまま取っ組み合いに。バティスタはすぐにベルトレに抑えられたが、その瞬間、両チームのベンチ、ブルペンから選手やコーチがダッシュで飛び出し、オドールにブルージェイズの選手が飛びかかろうとするなど、大乱闘に発展した。
両軍の選手は2分以上に渡ってグラウンド上で揉み合いを続け、興奮したレンジャーズのバニスター監督を巨漢のフィルダーが必死に抑える場面も。また、3回にストライク・ボールの判定に異議を唱え、退場となっていたブルージェイズのギボンズ監督もベンチ裏から飛び出し、乱闘に加わった。ブルージェイズは3回に一塁コーチも退場となっていた。
このプレーで、ブルージェイズはバティスタ、ジョシュ・ドナルドソン、レンジャーズはオドール、ベンチコーチが退場に。その裏の攻撃では、先頭のフィルダーにブルージェイズのチャベスが初球を当てて死球とし、再びベンチから両チームの選手が飛び出す事態に。今度は、ブルージェイズのベンチコーチ、そしてチャベスが退場処分となった。
両チームは昨年のプレーオフ地区シリーズで対戦。2勝2敗で迎えた第5戦では、同点で迎えた7回にバティスタが決勝3ランを放ち、豪快にバットを放り投げた場面が大きな話題となっていた。また、メジャーリーグでは今季から二塁ベース上での激しいタックルが禁止されている。
試合はそのまま7-6でレンジャーズが勝利している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count