ヤ軍ベルトランが史上4人目の偉業 スイッチヒッターで400本塁打達成
400本塁打は史上54人目、現役6人目、指揮官も「殿堂入りする選手」と絶賛
ヤンキースのカルロス・ベルトラン外野手が15日(日本時間16日)、本拠地で行われたホワイトソックス戦で、1点を追う6回に8号逆転2ランを放ち、メジャー通算400本塁打を達成した。メジャー史上54人目の快挙に、ジラルディ監督は「目の前にいるのは殿堂入りする選手だ」と大絶賛したと球団公式サイトが伝えている。
メジャー19年目のベテランは、これまで新人王、オールスター8度、ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞2度と輝かしい経歴を残してきたが、400本塁打という功績はずば抜けている。スイッチヒッターとしては、ミッキー・マントル(536本)、エディー・マーレイ(504本)、チッパー・ジョーンズ(468本)に続く史上4人目の偉業だ。
記念すべき本塁打でチームの7-5での勝利に貢献したベルトランは「今いるところまで来られるとは考えたこともなかった。自分は野球に対して情熱を持っているし、常に懸命な努力は欠かさなかった。だが、こういった節目を達成できるのは、自分はもちろん、プエルトリコにいる家族、そして母国にとって本当に大きな意味を持つ」と感無量な様子だったと記事では伝えている。
現役選手で400本塁打を達成しているのは、アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)、アルバート・プホルス(エンゼルス)、デービッド・オルティス(レッドソックス)、エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)、ミゲル・カブレラ(タイガース)。同じスイッチヒッターでもあるヤンキースの同僚マーク・テシェイラは、あと3本で400号に達する。
これまでに、ベルトランは通算311盗塁、1461打点、2486安打など、素晴らしい数字を残している。だが、本人は「自分は数字は気にせずにプレーしてきた人間。自分にとって大切なのは、優勝することだから。そして、優勝こそ自分が達成したことのないこと。オールスターにも出たし、ゴールドグラブも獲った。でも、ワールドシリーズ優勝こそが、野球選手にとって最高の功績だと思うんだ」と話し、世界一に向けての熱い思いを語ったと伝えている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count