「我慢」と「適材適所」 首位巨人の好調さの要因は高橋新監督の手腕にあり
4連勝で2位と2ゲーム差の首位、高橋監督の「我慢」は「素晴らしい」
2年ぶりのセ・リーグ優勝を狙う巨人が好調だ。11日の阪神戦(甲子園)から4連勝。13日から本拠地・東京ドームでヤクルトを3タテし、2位中日と2ゲーム差の首位に立っている。14日の試合では4番ギャレットが7号3ランを含む3安打と活躍。15日は、開幕からやや苦しんでいた2年目右腕・高木が7回2失点の好投で3勝目(3敗)を挙げるなど、収穫もあった。
2002~03年、06~15年と通算12年間にわたって巨人で指揮を執り、リーグ優勝7回、日本一3回と輝かしい実績を残した名将・原辰徳前監督が昨季限りで退任。41歳の高橋由伸監督が今季から指揮を執っているが、開幕前には今季の巨人について不安視する声も決して少なくなかった。ただ、現時点では強さを見せている。
けが人も続出する中、巨人がなぜ結果を残せているのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーした野球解説者の野口寿浩氏は、高橋新監督の「我慢」が今の好成績につながっていると指摘する。
「高橋監督は非常に我慢している。4月には坂本が体調不良で先発出場できない時期がありました。本当なら『坂本がいたらなぁ』と、ちょっと無理させても出したいところ。無理すれば出られるくらいの状態だったと聞いているので。特に、新監督であれば勝ちたいでしょうし、使いたいはずです。キャプテンで3番でショートですから。でも、無理させて悪化してしまったら、その先、チームに与える影響が大きい。だったら我慢、ということだったのでしょう。そういう我慢をここまでは一生懸命している感じですよね。それは素晴らしいことだと思います」