前田健太、3連勝後に3連敗 歴史的デビューも米紙「そんな姿が影を潜めた」
米紙が失速の要因分析&配球に疑問呈す
ドジャースの前田健太投手が16日(日本時間17日)、本拠地での交流戦エンゼルス戦に先発し、今季最短4回KOで3敗目(3勝)を喫した。4回を投げて5安打5奪三振2四球4失点。4月23日ロッキーズ戦での3勝目以来、勝敗つかずを挟んで3連敗中の右腕について、地元紙「オレンジカウンティレジスター」電子版では、スライダーに偏りすぎている配球に疑問を呈している。
エンゼルス戦では立ち上がりはよかったものの3回に4失点し、今季最短4回で降板という悔しい結果に終わった前田。記事の冒頭で「ケンタ・マエダはデビューから4戦で歴史を生んだ。日本から来た右腕は、その間わずか1失点。1913年以来どの先発投手よりも最少失点を記録し、35年前にデビューした別のルーキー、フェルナンド・バレンズエラの再来かと思わせた。だが、最近4試合はそんな姿が影を潜めた」と厳しい評価を下した。
3回に4失点した原因の1つとして、記事内ではスライダーの多投を指摘する。「PITCHf/x」によると、この日前田は全73球のうちスライダーを26球投げているという。デビューから4戦は全体の約28パーセントがスライダーだったのに対し、最近4試合は41パーセントにまで上昇しているデータも紹介している。
これに対して、ロバーツ監督は「スライダーが中心の配球だと、先発投手の場合は生き延びるのが厳しくなる」とコメントしている。
エンゼルス打線が三巡目に入る5回に2番手ハッチャーを投入したロバーツ監督は、「打者は対戦を重ねるほど投手の傾向をつかむ。しっかりアジャストしてくるものだ」とし、この日のエンゼルス打線は二巡目ですでに前田の傾向をつかんだと判断したようだ。
スケジュール通りならば、次回は21日(同22日)に敵地でのパドレス戦で先発予定の前田。2度目の対戦となるが、デビュー戦同様、圧倒の投球で封じ込めたい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count