ソフトバンク城所、9年ぶりのプロ2号に「いってもうた」「やってもうた」

試合を決める代打3ラン、「代打で使っていただける監督には感謝しかない」

 18日の日本ハム戦で7回に代打3ランを放ったソフトバンクの城所龍磨外野手は、2006年以来となるお立ち台で「ファンの方は、まさかボクが(代打で)いくとは思ってないし、大丈夫かと思ったでしょう」と笑いを誘った。確かに、ファンの間で“走塁と守備のスペシャリスト”としての認識が強いのは確かだ。

「初球のまっすぐを(見送って)見られたのが大きかった。打った瞬間は『あ、いってもうた』という感じ。(ダイヤモンドは)『やってもうた』と思いながら一周した。代打で使っていただける監督には感謝しかない」

 昨年はオープン戦で骨折、1軍復帰戦で脱臼するなど故障に泣き「今年の契約があるかどうか不安だった」と言う。それでも「ケガをしたことで気づかされたことがたくさんある」と、懸命にトレーニングを続けてきた。

「打撃フォームも変わってばかりいたが、2014年から藤井コーチと一緒にブレずにやってきたし、これからも大道コーチ、関川コーチを含めた3人のアドバイスを聞きながらやっていきたい」

 代走や守備固めでの起用が多かったことから、球団は『城所待機中』というグッズを作って販売しているが、これからは『城所“バットを持って”待機中』の機会が増えそうだ。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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