ヤンキースのオーナー、チーム不調に「不満」 名指しで糾弾された選手は…

名指しされた選手は冷静、NYメディアは「スタインブレナーは自分のことも責めるべき」

 メジャーとはいえ、チームが低迷している時にオーナーが選手を名指しして奮起を求めることは非常に稀なことだが、17日現在、打率2割1分1厘と波に乗れないテシェイラは「別に(オーナーを)非難しようとは思わない。先月は自分で見てもひどかった」と大人の対応を見せたという。

 最近8試合は連続出塁と復調傾向にあるヘッドリーも、2割を切る自身の打率について「明らかにいつもとは違う数字」とした上で「ここは彼(スタインブレナー)のチーム。彼は勝ちたいし、自分たちも勝ちたい。これまで自分が思うような活躍ができていないことは分かっている」と冷静に話したと、地元紙「ニューズデー」電子版は伝えている。

 ジラルディ監督やコーチ陣、キャッシュマンGMは「よくやっている」と擁護するスタインブレナー氏だが、ESPN電子版では「ヤンキースの不調について、ハル・スタインブレナーは自分のことも責めるべき」と辛口の論調を展開している。

「ここ数年はベルトラン、ロドリゲス、サバシアらの大型契約が終了するのを待って十分な補強をしていない。それが勝てない原因の1つでもある」と指摘。「選手が実力を発揮していないというが、彼らに価値があると思って給料を払っているのはオーナーだ。選手を名指しして責めたが、自分の責任を言及するべきだったのでは」とまとめている。

 名物オーナーだった父ジョージ・スタインブレナー氏の後を継いだハル氏だが、チームを鼓舞する過激発言をしても、まだ地元メディアには認められていないようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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