主砲が大スランプに 米解説者は「イチローが先発でないことが驚きだった」

スタントンのリフレッシュには絶好の機会だったが…

 この日は4回無死の場面で空振り三振に倒れ、直後にはダッグアウトで激昂。自分への怒りからか、バットでバットスタンドを4度殴打し、MLB公式サイトも「ジャンカルロがスランプの真っ只中でバットにフラストレーションをぶつける」とスランプを特集していた。

 2014年の本塁打王で、北米プロスポーツ史上最高の年俸総額3億2500万ドル(約356億円=13年)のメガディールを結んだチームの顔とはいえ、あまりの不振。この日はナイター翌日のデーゲームとあって、心身ともに主砲をリフレッシュさせるには絶好の機会とも言える一戦だった。デービス氏もイチローを先発起用して流れを変えることを予想していたようだ。

「昨晩はレフトへの詰まった当たりでしたが、代打で安打。今回はセンター方向の当たりでしたが、シーザーがキャッチできて、投げてもアウトにはできなかったでしょう。いずれにせよ」

 デービス氏は代打で2試合続けて結果を出したイチローをこう称えた。限られた出場機会で評価を高める42歳は、やはりマーリンズにとって貴重な存在となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY