田面好投&原口サヨナラ打 阪神の育成出身コンビが躍動し甲子園沸かせる
今季2度目サヨナラ勝利、金本監督は原口サヨナラ打に「僕だったら気が弱いから…」
育成出身コンビが甲子園を沸かせた。19日の中日戦(甲子園)で阪神・原口文仁が2-2の9回1死満塁から中堅・大島の頭上を越えるプロ入り初のサヨナラ打。本拠地・甲子園で初のお立ち台に上がった原口は「サヨナラやりました! 最高でーす!」と叫び、虎党から大歓声を浴びた。
超積極的な姿勢が今季2度目のサヨナラ勝利をチームにもたらした。プレッシャーのかかる場面で、初球のスライダーをフルスイング。ファウルとなったが「準備はしていました。初球から手を出せたのでああいった(打者有利の)カウントになった」と振り返った。
プロ7年目の苦労人が見せた一打に金本監督も「3ボール1ストライクになった時点で押し出しかな?と思ったけど。まさかのセンターオーバーで決めてくれてね。僕だったら気が弱いから打てないですよ」と冗談を交えながらも最敬礼で原口を褒めたたえた。
サヨナラの勢いをもたらしたのは、8回、4月16日に育成から支配下に再登録され、今月10日に1軍登録された未知数の右腕・田面。球団史上初の“育成出身バッテリー”は強気の攻めで1イニングを無失点。原口が「2人で苦い経験を味わってきた。最後は思い切り攻めていけました」と話すと、田面も「ゼロに抑えることだけを意識していた。こういう場面で使ってもらったスタッフ、コーチ、監督に感謝します」と感慨深く口にした。
チームは今季2度目のサヨナラ勝ち。育成出身コンビが見せた気迫が金本阪神に再び勢いを与えるはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count