打撃3部門はすべて昨季以下のペース ソフトバンク柳田がぶち当たった壁
厳しい内角攻めも…柳田の状態が上がらない理由は?
「トリプルスリー男」が苦しんでいる。ソフトバンクの柳田悠岐。昨季3割6分3厘、34本塁打、32盗塁をマークし、ヤクルト山田哲人とともに3割30本塁打30盗塁のトリプルスリーを達成した主砲の状態が、なかなか上がってこない。
4打数2安打だった5月19日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)を終えた時点で、打率2割6分4厘、4本塁打、16打点、6盗塁。昨季の同時期(5月19日終了時点)での成績は、打率3割5分1厘、6本塁打、24打点、4盗塁。盗塁以外での打撃3部門で、昨季の成績を下回っており、その数字はどうしても物足りなく映ってしまう。
40本塁打40盗塁の「40-40」を目標に掲げて臨んだ今季。不振の原因は、他球団からの昨季以上の厳しいマークによるところが大きいだろう。
他球団の厳しい攻め、そして警戒は開幕から際立っていた。開幕カードの楽天3連戦(コボスタ宮城)だけで5四球。走者がいようが、いまいが、際どい所ばかりを攻め“四球やむなし”の姿勢が見て取れた。
しかも、外一辺倒というわけでなく、厳しい内角攻めが多い。どの球団も、そこは同様だ。その結果として、開幕から18試合連続四球とし、1970年に王貞治(巨人、現ソフトバンク球団会長)が作った連続試合四球のプロ野球記録に肩を並べ、40試合終了時点で41四死球としている。