李大浩が岩隈を救う勝ち越し打&ダメ押し弾 同僚も称賛「大きなヒット」
李大浩の一振りが岩隈に2勝目もたらす、「いい結果が出てよかった」
20日(日本時間21日)のレッズ戦で代打出場ながら3打点を挙げて勝利の立役者となったマリナーズ李大浩内野手を、地元メディアが大絶賛している。
同点に追いついた7回2死満塁で代打として打席に向かった李大浩は、レッズ2番手シングラニから勝ち越しとなる2点適時打をライト前に放った。さらに、9回2死から今季6号となるダメ押しソロ弾を左翼席へ。球団公式サイトでは「李の3打点がレッズを破る終盤の猛攻が完成した」との見出しで、代打の切り札となりつつある韓国人スラッガーの活躍を紹介した。
シビれる場面での代打起用について、李は「監督はこういった場面(得点機)で自分を起用することが好きなようだが、時には三振することもある。でも、今日はいい結果が出てよかったです」と謙虚な姿勢を忘れなかったと、地元紙「タコマ・ニュース・トリビューン」は伝えている。
スコット・サーバイス監督の期待に3打点という形で応えた李大浩は「待っていた速球がちょうどきた。ただボールに逆らわずに打っただけ」と通訳を介して話し、7回の逆方向へ飛ばした技あり適時打を喜んだ。この日6回3失点で2点ビハインドの状況で降板した岩隈もこの勝ち越し打により2勝目を手にした。
実はこの日、マリナーズ打線は試合前から後半の追い上げに勝機を見いだしていたことも伝えている。負傷者の多いレッズは救援陣が壊滅的。ブルペン全体の成績は、この日まで7勝14敗、14セーブ機会のうち10度失敗し、防御率は6.76だった。スカウティングリポートでも、この傾向が伝えられていたようで、9回に通算250号を放ったクルーズは「計画通りに試合を運べた。先発投手を早く引きずり下ろして、早い回からブルペンを投入する計画だった」と明かしたそうだ。
2安打1打点ながら7回の好機で三振した5番シーガーは「ネルソン(クルーズ)と自分の分を取り返す大きなヒットを李が打ってくれたよ」と感謝感激の様子だったという。
マリナーズは8-3で勝利し2連勝。この日を終えて、25試合に出場し、打率2割7分3厘、6本塁打、12打点を挙げている李大浩。韓国人スラッガーは望み通りの出場機会は与えられていなくても、しっかり結果は残している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count