カーショーも代打で登場、前田4勝目逃すもド軍は5時間47分の激闘制す
延長17回の総力戦に米紙「ヒーローが見つかるまで非常に長い時間がかかった」
4勝目をかけて22日(日本時間23日)に敵地でのパドレス戦に先発したドジャース前田健太投手だったが、5回を投げて4安打5奪三振2四死球で4失点(自責4)で降板。4点ビハインドの状況で中継ぎにマウンドを託したが、その後チームが同点に追いつき勝敗はつかなかった。
前日は延長11回でサヨナラ負けを喫したドジャースは、前田が降板した直後の6回から3イニング連続で得点して1点リードに成功した。だが、8回の裏に同点に追いつかれて、試合は連日の延長戦へ突入。ここから両軍ともに決め手に欠け、なかなか得点を挙げることができない。ドジャースは延長15回1死一、二塁の場面で中継ぎハウエルの代打としてエース左腕カーショーを送ったほどだった。
試合が動いたのは、延長17回。1死満塁の好機でプイグが勝ち越し2点適時打をセンター前に運んだのをきっかけに、ドジャースが4点を奪取した。24日に先発予定だったストリップリンが、15回からの3イニングを無失点に締めくくって試合終了。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」電子版は、5時間47分続いた長丁場の様子を伝える速報記事の中で、8回に一時リードを奪ったケンドリックの今季1号ソロ弾以降の試合運びについてリポートしているが、それ以前の試合については言及せず。地元紙が試合終了から12イニング前に降板した前田にも触れないほど、長丁場の試合となった。
地元紙のレポートにも「ドジャースにはヒーローが必要だった。ただし、見つかるまで非常に長い時間が掛かった。本当に長い時間が」と疲労感が漂うほどの激闘。前田は4勝目を逃したが、ドジャースは総力戦の末に連敗を4で止めており、最後の最後に報われる形となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count