イチロー、サイ・ヤング賞右腕撃ち 米解説が日本語絶叫「スミマセーン」

打撃好調のイチロー、「24時間以内に6安打」

 マーリンズのイチロー外野手が22日(日本時間23日)、本拠地で行われたナショナルズ戦に「1番・レフト」で先発し、2試合連続となるマルチ安打を記録した。メジャー通算2956安打となり、3000安打まで残り「44」に。前日にも4安打をマークしていた背番号51に対し、地元メディアは「24時間で6安打」と好調ぶりを称えている。マーリンズは2-8で敗れた。

 腰の違和感で欠場したイエリッチの代役として急きょ先発した21日(同22日)に続き、2試合連続でスタメン出場した42歳のバットが火を噴いた。2013年サイ・ヤング賞投手のナショナルズ先発シャーザーから第1打席に痛烈なセンター前ヒットをマーク。すると、地元で試合を中継する「FOXスポーツ・フロリダ」の解説者、エドゥアルド・ペレス氏は興奮した様子でこう語った。

「これは日本語でこう言います。『スミマセーン』。ど真ん中、悪いけれどそこに投げたらダメです。イチローは真ん中高めに関してはすべて捕らえます。打席で非常に居心地良く感じていますね。これで2955本安打です」

 サイ・ヤング賞投手の甘いボールを見逃さなかったイチローの心境を代弁したかったのか、2001年に阪神でプレーしたペレス氏はいきなり日本語で「スミマセーン」と絶叫した。

 イチローはこの日、6回2死で迎えた第3打席でももライトにヒットを放ち、2試合連続でマルチ安打をマーク。実況は「24時間以内に6安打をマークしました」と感嘆の声を漏らした。今季5度目のマルチ安打で5月は打率.440と好調を維持。シーズン通算でも.382と高打率を残している。

 この日マーリンズパークでは日本の文化を伝える「ジャパニーズ・ヘリテージ・デー」が開催され、先着1万2000人のファンに、安打数カウンターのついたイチローのボブルヘッド人形がプレゼントされた。地元テレビ局でもカウンターを「2956」とセット。一気に動き出した3000安打へのカウントダウンに米国内でも大きな注目が集まっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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