元阪神助っ人右腕、148キロ直撃で顔面骨折 ボーグルソン夫人「状態は安定」
ボーグルソンがロッキーズ戦で顔面死球、病院に直行
元阪神のパイレーツ先発ライアン・ボーグルソン投手が、23日(日本時間24日)に本拠地で行われたロッキーズ戦で顔面に死球を受け、故障者リスト(DL)入りした。
阪神、オリックスでもプレーした38歳の怪我の原因は打球ではなく死球だった。この日先発したボーグルソンだが、2回裏の攻撃で打席に立った際、ロッキーズ先発ライルズの時速92マイル(約148キロ)の速球が左頬付近に当たった。うつぶせに倒れるボーグルソンの元へ、すぐさま医療スタッフが駆け寄ったが、死球が当たった左目付近を抑えたまま、カートで退場。近隣の病院へ急行した。
球団公式サイトによれば、ボーグルソンは複数の顔面骨折を負ったが、意識を失うことはなかったという。球団ヘッドトレーナーのトムジック氏の話として「状態は落ち着いている。非常に前向きな男。信仰に篤い男なので状況を乗り越えられるはずだ」と伝えている。また、病院へ到着した際は、まぶたの腫れでふさがっていた目が、翌朝にはわずかに開いたそうだ。
パイレーツのハードル監督は「シーズン中には、世間的には野球が一番大切なものではないと知る転機のようなものが訪れることがある。人生における自分の存在を再確認するような状況もある。辛いことではあるが、こういう時こそ、自分たちが1人の人間として何ができるか、どうやって人助けをできるか考えられる」と話し、ボーグルソンの健康状態が何よりも優先されることを強調した。
また、ボーグルソンのニコール夫人はツイッターで「ライアン(ボーグルソン)のために、たくさんの愛と祈りを捧げて下さり、本当にありがとうございました。状態は安定していますし、大丈夫でしょう」と、球団をはじめ友人やファンのサポートに感謝した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count