広島九里、初勝利目指して巨人戦先発 「がむしゃらな気持ちを前面に」
ここまで好投が報われない試合も、「まずはチームの勝ちにつながる投球が大前提」
同一カード3連勝のかかった26日の巨人戦に、広島の九里亜蓮が先発する。
九里は今季、ここまで6試合に登板し、うち3試合で先発しているが、また勝ち星がない。今季初先発となった巨人戦では、相手エースの菅野と投げ合い、5回まで無失点に抑えたが、6、7回に4点を奪われて負け投手となっている。その後も12日のヤクルト戦で6回1失点と好投しながら、リリーフが打たれて勝ち星を逃すなど、好投が報われない試合が続いている。
2位巨人との首位攻防戦となるが、「相手どうこうというより、自分の持っているものを出していきたい」と平常心を強調した。前回の先発登板では、味方の援護をもらいながら4回途中で降板していおり、「同じ失敗を繰り返さないようにしたい」と反省。「点は取られたけど、しっかり腕を振って投げられたと思う」と、強気な言葉も口にした。
2試合ぶりの先発登板に向けて九里は、「バッターに向けて、がむしゃらな気持ちを前面に出して投げたい」と意気込みを話し、「まずはチームの勝ちにつながる投球が大前提。バッター1人1人を抑えていって、結果的に長いイニングを投げられればいい」と、初勝利に意欲を見せた。
巨人戦で投げ合った菅野とは、大学時代に面識があったという。その菅野が、試合後のインタビューで九里の名前を出したこと知り、「驚いたけど、嬉しいです」と笑った九里。今季初勝利となれば、混戦のセ・リーグから広島が一歩抜け出すことになる。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo