前田健太、初回にライナー右手直撃も力投75球 5回無失点で1か月ぶり4勝目
初回にアクシデントも4勝目、危険球投げられたアットリーが5打点の活躍
ドジャースの前田健太投手が28日(日本時間29日)、敵地でのメッツ戦で5回2安打無失点と好投し、4勝目(3敗)を挙げた。初回に右手に打球が直撃するアクシデントに見舞われながら、続投して75球の力投。味方打線もアットリーが満塁弾を含む2本塁打を放つなど援護し、前田に4月23日のロッキーズ戦以来、約1か月ぶりの白星がついた。
初回、2死でコンフォルトの強烈なピッチャー返しが前田に直撃。その場にうずくまった。打球は右手を直撃した様子で、ベンチから出てきたトレーナーが状態をチェックしたが、その後、投球練習を行ってから続投。続くセスペデスを遊ゴロに打ち取り、初回を無失点で切り抜けた。
続投した前田は2回も無失点。直後の3回、メッツ先発シンダーガードが、アットリーの背中の後ろを通過する危険球で一発退場。昨年のプレーオフで併殺崩しの危険なスライディングをしていたアットリーへの報復と判断された模様で、この判定に猛抗議したコリンズ監督も退場となった。
球場が異様な雰囲気に包まれたが、前田はその裏を初めての3者凡退に抑えると、4回は四球を出しながら無失点。5回も3者凡退に抑える好投を見せた。直後の6回の攻撃で、ドジャースはアットリーが先制弾。さらに、プイグのタイムリーで2点目を奪った。シンダーガードに危険球を投げられたアットリーは7回にも満塁打を放ち、敵地で5打点の大活躍を見せた。
右手に打球を受けていた前田は5回限りで降板。75球を投げてストライクは42球。防御率は3.00となった。
ドジャースは救援陣も好投し、9-1で快勝。前田に4勝目がついた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count