ハイレベルなパ・リーグ本塁打王争い 助っ人2人の陰で、昨年のキングが…
今季は試合後半で10本塁打、昨年とは逆転の現象に
中村の愛称である「おかわり君」。1試合で2本以上のホームランを打つと、ファンはこれを「おかわり弾」と呼ぶ。昨シーズンは4度の「おかわり弾」が見られたが、今季はまだ披露できていない。こちらは現役最多の通算67本塁打を記録している交流戦で期待したいところだ。
8回表 埼玉西武はノーアウト1,2塁のチャンスで4番・中村。オリックス・佐藤達の甘く入った変化球を完璧に捉え、レフトスタンド上段へ運ぶ11号3ランホームラン!! 4番の2試合連続弾で、この回逆転に成功した!! 2016/5/29 オリックス・バファローズ 対 埼玉西武ライオンズ【動画:パ・リーグTV】
また今季の中村のホームランをイニング別でみると、試合前半(1~5回)に1本、試合後半(6~9回)に10本と、試合後半でホームランを放つケースが多い。昨季は試合前半に計25本、試合後半は10本だっただけに、逆転する現象が起きている。終盤の勝負所での一発に期待しつつ、序盤からチームを波に乗せる本塁打も待たれる。
現在、西武は4位に沈み、なかなか上位との差を詰められずにいる。29日の試合後のヒーローインタビューでは「たまには打つんで」と謙遜したが、なかなか波に乗れないチームを、調子の上がってきた主砲の一撃で上昇気流に乗せることはできるだろうか。
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(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグ インサイト」編集部●文