MLB機構が調査へ? ドジャースが守備位置の確認にGPSなどを利用か
打者による守備位置変更が浸透するメジャー、「守備位置は非常に大きな要素」
FOXスポーツによれば、公認野球規則3.09および3.10では「チームは試合中に競技場内に用具を置き残してはいけない」ことになっている。これには、ゴルフのティーのような小さな道具、あるいはマーカーが含まれ、ペンキでの塗り跡もマーカーとして考えられるという。MLB機構は、数週間前にすでに各チームに対して、守備位置を決めるためのマーカーを使わないように通達してあったそうだ。
ドジャースでは、本来の二塁手というポジションに加えて左翼を守るようになったケンドリックや新人外野手トンプソンのために、各打者に応じた守備位置が書かれたポケットサイズのガイドを作成。両選手が試合中にユニフォームのポケットからガイドを取り出し、守備位置を確認する姿がテレビ映像でも捉えられている。
近年は試合のデータ分析が進み、打者に応じた守備位置の変更が重要性を増している。メッツのアルダーソンGMは「守備位置は非常に大きな要素。だが、楽に正しいポジショニングを取れるようにしてもいいものか。グラウンドにマークをつけるのは、ルールから逸脱しているように思う」と話したという。
この一件は、守備シフトがもてはやされ、テクノロジーが劇的に進化する現代ならではのトピックなのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count