ここまでは上位と下位に分かれ明暗 パ・リーグの開幕2か月を振り返る
首位快走のソフトバンク、交流戦前の貯金は昨季を上回る「18」に
プロ野球は同一リーグでの対戦に一区切りをつけ、31日から18試合の交流戦期間に突入する。パ・リーグ各チームのここまでの戦いぶりを振り返りたい。
首位の福岡ソフトバンクは開幕直後こそつまずいたが、その後2度の8連勝など「常勝軍団」の強さを発揮。48試合を戦って31勝13敗4分。勝率がついに7割を超え、年間100勝ペースという大台に乗った。2位の千葉ロッテとは6ゲーム差。安定した戦いぶりが光る。
投手陣はリーグトップの6勝を武田、バンデンハーク、和田の3人が記録。先発の柱が頼もしさを発揮している。打者は、打率では内川の.309がチームトップ。本塁打では松田の9本が最多と、突出した数字は残していないものの、総得点ではリーグ1位の240点。どの打者もまんべんなく結果を出していると言える。
積み上げた貯金は18。昨年は24勝18敗3分で交流戦へ入ったが、それを大きく上回る好成績を残した。
6ゲーム差とはいえ、千葉ロッテも健闘した。51試合で28勝22敗1分。首位の福岡ソフトバンクに3勝7敗と大きく負け越したのが痛いが、エースの涌井が開幕5連勝を果たし、野手では角中が打率.346でリーグトップ。4番のデスパイネも10本塁打38打点と存在感を見せるなど、投打の柱が崩れることなくチームを引っ張った。
3位は北海道日本ハム。大型連勝こそないものの、26勝23敗1分。エース大谷が開幕からなかなか勝ち星を伸ばせなかったが、打者では8本塁打と好結果。29日は先発投手として楽天から勝利をもぎ取り、3勝4敗と白星も追い付いてきた。17本塁打でリーグトップのレアード、リーグ2位の42打点を記録する主砲の中田と、打線の破壊力もある。