日ハム栗山監督が明かす、大谷翔平を“リアル二刀流”で起用した理由とは

交流戦は敵地2試合に本拠地1試合、起用法は「よく考える」

 ただ、誤算もあった。初回の表の攻撃で打線が爆発。6番で起用した大谷に打席が回ってきた。打撃も期待しているとはいえ、当然、投手が優先。さらに、立ち上がりに不安のある剛腕だ。

「初回に『打席が回るな』と思っていたら、回ったな。ただ、あそこに置かないと前後の打者が打ちにくくなってしまう。いろいろ考えたけど、良しとしましょう」

 31日から交流戦。順調に中6日で回れば、5日の巨人戦(東京ドーム)、12日の阪神戦(札幌ドーム)、19日の中日戦(ナゴヤドーム)で先発する。敵地の巨人戦、中日戦は二刀流起用となるが、本拠地の阪神戦でDH制を使わずに二刀流起用することはあるのか。

「よく考えるわ。ただ、無理させてはいけない。ケガをさせないのが絶対条件。来週はセ・リーグの球場でやれば、特別なことではない。慣れてもらうしかないので。難しさも分かっているけど、すべてトータル的に考えた時に、どうなるかを見たかった。本人がどう思っているかは別問題。こっちは前へ進むだけ」

 会見中には「難しいことをやるから、いいものが生まれてくることがある」と前を向いた栗山監督。少なくとも大谷の“リアル二刀流”起用が他球団の脅威となのは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY