ロッテ石川、パ防御率トップに 「途中から力を抜いて」7回無失点&5勝目
自身3連勝、伊東監督も称賛
ロッテの石川歩投手が5月31日の交流戦初戦で、チーム打率2割7分3厘と強打の広島打線相手に粘りの投球を見せた。7回121球を投げ、7安打無失点で3連勝の5勝目(2敗)。防御率も1.30から1.14に挙げ、日本ハム有原を抜き、トップに躍り出た。
初回に今季初の5番スタメンで出場した井口が「球に逆らわずに打てた」と右中間に2点二塁打を放つなど早々と援護を受けた。得意のシンカーを効果的に使い、好調広島打線に得点を許さなかった。
4番エルドレッドには4回に初球のカーブをフェンスぎりぎりまで運ばれたが、本拠地の風にも助けられた。「(風で)シンカーの変化も大きかった」。2回2死一、二塁では8番の安部にカウント1-2から直球、カーブ、シンカーと全ての球種をカットされ、6球ファールで粘られたが最後はシンカーで空振り三振にしとめた。
「腕を振って投げたら、逆に合わされてると感じて、途中からちょっと力を抜いて投げた」とフォームをゆるめたりと、さすがエースクラスの円熟の業。伊東監督も「前回マメで途中で代わったが、ボールにキレがあった」。これで勝ち負けの差が3となり「この貯金を積み上げていきたい」と石川は頼もしかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count