交流戦も勝ち越し発進 SB工藤監督「完封負けの後、初回に取れて良かった」
今宮の200犠打には「プレッシャーがかかる中で積み上げてきたこと」
「今は落ち着いているし、自分が打てる球をミスすることなく打ってくれている。200犠打はプレッシャーがかかる中で積み上げてきたこと。本当に『よかったね』と思うよ。今日のように1番で打てるようになれば、彼の選択肢も増えてくる。まだまだ能力は高いと思うし、まだまだ伸びると思うよ」
1日の試合は、開幕から50試合目で初の無得点に終わったが「その翌日の初回にすぐに点を取れたのはよかった」と工藤監督。その初回の攻撃の中、2番の本多雄一は送りバントを2度ファールにし、結果的にレフト前ヒットでつないだ。
工藤監督は「バントはしっかりやってほしいけど」と苦言を呈しながらも、「ケガの功名というか、長谷川くんの一打につながったし、松田くんの犠飛もよかった。(中日先発の左腕・バルデスは)左打者に打たれてリズムを崩したんじゃないかなと思う」と、投手目線で分析する。
前日の初の零封負け直後、工藤監督は「こんなときこそ切り替えて」と語っていたが、その思いは選手たちにしっかりと共有され、そして初回の逆転という形で実践された。だからこそソフトバンクは、強いチームであり続けることができるのだろう。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura