ロッテ、下位打線も機能し大勝 高濱が3安打4打点、江村は2年ぶりヒット
江村は2回に11球粘り空振り三振、「あの姿はいいい影響を与えた」
ロッテは久しぶりに下位打線が機能した。2日の本拠地・広島戦で、9番の高濱は猛打賞。2回の同点2点打を皮切りに3安打4打点の活躍で「バットに当てれば何とかなると必死に食らいついた」と結果を出した。
さらに、今季初スタメンマスクの江村のガッツは特筆もの。2点を先制された2回1死一、三塁で広島・九里のフォークに何度も体勢を崩されながら、バットに当て続けた。10球粘り、11球目に空振り三振となったものの、「あの姿はほかの人間にもいいい影響を与えた」と伊東監督。なりふり構わぬ姿が、先発全員安打のお祭り野球に繋がったと高く評価した。
3回には遊ゴロながら一塁にヘッドスライディングで打点をつけると、7回1死二塁では136キロの真っすぐを逆らわず右中間へ運び、2年ぶりヒットで2打点目とし、お立ち台にまで呼ばれた。「活躍しているわけでもないのに、ここに立たせてもらいすごく嬉しい。これからも一戦一戦大事に戦っていきます」と宣言。本拠地のファンから盛大な拍手を浴びていた。
先発の二木は味方の大量援護に支えられ、7回122球を投げて9安打4失点ながら今季3勝目を挙げた。「悪いなりに何とか4点で抑えたが、褒められる内容ではない」とコントロールも悪く初回、2回とフォークが甘くなり簡単に失点。7回には新井に2ランを許すなど、余計な点も与えた。
「本当はもう1イニング投げないといけないが、体力と技術が足りない」と自己採点も厳しかったが、4月27日の西武戦以来の白星。ロッテは交流戦勝ち越しスタートとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count