未踏の地をいくナックル姫・吉田えりが抱く夢「すごい道を選んでしまった」
憧れの選手の背番号に変更、抑えで奮闘も「なんとか先発で使ってもらえるように」
――現在プレーするBCリーグも、NPBを目指す選手が多く、レベルの高い試合が続く場所です。そこで昨年6月29日に救援登板した富山戦で、チームがサヨナラ勝ちをし、初勝利を挙げることができました。
「はい、BCリーグでの勝利は、やっぱり価値が違います。でも、去年の1勝も先発ではなくて、同点で(救援に)出て、最後に打線が勝ち越してくれたからこその1勝。1勝は1勝ですけど、ちょっと内容は違う。できれば自分で先発して1勝を挙げたいですけど、なかなか難しいですね。今は抑えなんですけど、抑えで結果を残して、なんとか先発で使ってもらえるように頑張ろうと思います」
――あくまでも、目標は先発投手?
「はい。ウェイクフィールド選手(元レッドソックス)も、ディッキー選手(現ブルージェイズ)も先発なんで!」
――ナックルボールの存在を教えてくれたウェイクフィールド選手は、ヒーローのような存在ですね。
「はい。ウェイクフィールド選手に出会わなかったら、今の私はないと思っているので」
――昨年、背番号を「21」から、ウェイクフィールド選手と同じ「49」に変えました。
「今まで、まだ49を付けるのは早いかなって思っていたんです。なんか申し訳ないなっていう気持ちもあった。でも、やっぱり同じ背番号をつけてマウンドに立ちたい気持ちが強かったので、お願いして変えていただきました」
――同じ背番号を背負うと、自分の中で引き締まる気持ちも生まれそうです。
「そうですね、ウェイクフィールド選手みたいになるって気持ちがさらに高まりました」