ホークス東浜、1軍初打席濃厚も「目の前のピッチングで精一杯」
黒田との投げ合い、勝てば自己最多4勝に
ソフトバンクにとって交流戦最初のビジターゲームとなる3日の広島戦。マツダスタジアムのマウンドに上がるのは東浜巨だ。東浜は「相手どうのではなく1球1球、一人ひとりを全力で」と、いつものフレーズを繰り返したが、3日は“いつも通り”ではない場面が回ってくる。それが1軍での初打席だ。
「ファームでは打席経験がありますが、1軍交流戦では初めて。1軍のピッチャーの球を見て勉強するつもりで打席に立てればと思います。今は目の前のピッチングのことで精一杯なので、打つ方は何とかなるかなという感じです」
5月27日のロッテ戦では涌井秀章と今季2度目の投げ合いを展開し、8回無失点の好投を見せたばかり。涌井の投球内容を見て「エースと呼ばれる人のピッチングは勉強になることが多い」と語っていたが、3日は黒田博樹が相手。日米通算200勝が目前に迫る大投手との投げ合いから得るものは大きいだろう。しかし、東浜は「それよりも、まずは自分のピッチングをすることが大事。何か1つでもプラスになることがあればありがたいです」と謙虚に語る。
勝利すれば、プロ1年目の3勝を上回るシーズン自己最多の4勝目。もちろん、東浜にとって、そこがゴールではない。自身初の2桁勝利に向けて、さらに自信を深める1勝としたいところだ。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura