1か月ぶり勝利のG菅野 最後は冷や冷や展開も「澤村さんが締めてくれる」
防御率は脅威の0.61
力投は報われた。巨人のエース菅野が3日、日本ハム打線を7回1失点に抑え、5月5日以来の5勝目を挙げた。
5-1の4点リードで球数が121球に到達していたこともあって、7回で降板。リリーフ陣に後を託した。しかし、直後に救援陣が1点差にまで迫られた。9回は守護神澤村も2死満塁とピンチを招く。菅野は声を出し、応援を続けた。谷口を左飛に仕留めたのを確認するとベンチで何度も手をたたいて勝利を喜んだ。ヒーローインタビューでは「最後は澤村さんが締めてくれると思っていますので」と、最後まで信じ続けていた。
1点差の冷や冷やの展開。その責任を菅野自身が感じていた。マシソン、澤村は5連投だった。エースは「本当は今日、最後まで投げて、リリーフを休ませてあげたかったんですけど。次は9回を投げて、リリーフの方を休ませたいと思います」と申し訳なさそうに話した。
好投していても打線の援護がなく、なかなか白星が結びつかなかった。1か月ぶりの勝利に「正直、長かったですけど、とにかく気持ちを切らさずに自分の仕事をするんだということを忘れずにやりました」と振り返った。投手にできることは限られている。毎日できることを精いっぱい、後悔せずにする。気持ちを必死につなぎとめ、勝利につなげた。
防御率は脅威の0.61。勝利は5勝にとどまっているが、この数字が菅野の今季のすごさを物語る。「まだまだ良くなると自分に期待しているので。防御率だけでなく、他でも圧倒したい」と力強く言い切った。
チームは今季初の5連勝。交流戦も首位をキープ。「今日は(試合が)長くてすいませんでした」とスタンドに最後、頭を下げたが、エースの好投とお立ち台が見られるのならば、ファンは試合が長くても飽きることはない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count