ダルビッシュ、5回2/3を3失点 2勝目の権利を持って降板
最速158キロ計時 青木を封じるも李大浩は右前打
今季2勝目を目指すレンジャーズのダルビッシュ有投手が、3日(日本時間4日)に本拠地でのマリナーズ戦に先発し、5回2/3を投げて6安打3失点(自責3)とし、勝利投手の権利を持って降板した。
右ひじ靱帯再建手術復帰後2戦目となったこの日。初回は、意外にもメジャー初対戦だった青木宣親を2球目でレフトフライに打ち取ると、わずか10球で3者凡退。直後の攻撃で頼れる4番ベルトレが10号先制3ランを放ち、援護射撃を受けた。
2回は1死からシーガーにセンター前安打されるが、落ち着いたマウンドさばきで慌てることはない。2死一塁の場面で元ソフトバンクの李大浩を打席に迎え、挑んだのは正々堂々の直球勝負。初球は外角低めの時速97マイル(約156キロ)直球がボールとなると、2球目は外角96マイル(約154キロ)の直球で空振り、最後は内角低めに投じた95マイル(約153キロ)の直球でショートゴロに打ち取った。
3点リードで迎えた3回、先頭から四球、センター前安打で無死一、二塁となった場面で、再び青木と対戦。1ストライクから2球目外角ツーシームで遊撃へのゴロに打ち取った。これで1死一、三塁としたところで、2番スミスにレフトへの犠牲フライを打たれて1失点した。
味方が2点追加に成功した直後の4回は、再び10球で3者凡退とした。続く5回は先頭だった李にライト前安打された後、クレベンジャーの左翼フェンス直撃二塁打で無死二、三塁のピンチを迎える。続くサルディーナスの遊撃ゴロの間に1点を失い、なおも1死三塁。続く青木を7球目内角スライダーで空振り三振に仕留めると、2番スミスにライト前に抜けそうな痛烈な打球を浴びたが、二塁プロファーが飛びついて捕球。好守に助けられ、難を逃れた。
73球を投げてマウンドに戻った6回は、先頭カノに左翼フェンス直撃二塁打を許した後、自らの暴投で無死三塁としてしまった。1死後にシーガーのライト前適時打で3失点目。続くリンドを一塁ゴロに打ち取ったところで、バニスター監督が登場し、88球(56ストライク)で降板した。5回2/3を投げて6安打5奪三振1四球で3失点(自責3)、防御率は3.38となった。
この日の最速は3回にカノの打席で投げた98マイル(約158キロ)だった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count