アリ氏死去を最も早く発表したのはマーリンズ!? 「敬意を表したかった」
米メディアより2時間以上前に発表も…球団社長「近親者から彼が亡くなったことを聞いた」
ボクシングの元世界ヘビー級王者のモハメド・アリ氏が3日(日本時間4日)、アリゾナ州フェニックスの病院で死去した。この訃報は瞬く間に世界中に広まったが、イチロー外野手の所属するフロリダ・マーリンズが、親族やどこの報道機関よりも先にスタジアムで発表し、波紋を広げている。地元紙「マイアミ・ヘラルド」が報じている。
スポーツ界の英雄が74歳でその生涯を終えた。マーリンズはメッツ戦終了直後の午後10時5分にマーリンズ・パークの電光掲示板にアリ氏の現役時代の写真と共に「1942ー2016」と表示。偉人を追悼したが、このマーリンズの発表はどこよりも早く、複数の米メディアの報道より2時間以上も前に追悼の画面が映し出されたという。
ただ、記事によると、デビッド・サムソン球団社長は大急ぎでフライングを否定。「あれはエラーではない。我々は近親者から彼が亡くなったことを聞いた。なるべく早く敬意を表したかった」と説明したという。
マーリンズは本拠地マーリンズ・パークのオープンした2012年の始球式にアリ氏を招待していた。サムソン社長は「彼は我々の球団の重要な一部だった。この球場の始球式をしてくれた。近い関係性があった。どうしても早く追悼したかった。彼の遺産は永遠に生き続けるのだから」とも話している。
マーリンズのクラブハウスには、「チャンピオンにはスキルと意志の力を持たなければいけない。だが、意志はスキルよりも強くなければいけない」という英雄の言葉がプレートに刻まれていることにも、記事では言及している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count