日ハム大谷、日本新163キロも「70点です」 圧巻の二刀流も満足できず!?

漫画の世界のような“リアル二刀流”も、悔やんだ最終回のプレー

 5月29日の楽天戦に続く“リアル二刀流”。初回は2死二塁で中田が三振に倒れたが、大谷はネクストバッターサークルにいて、ベンチ前でわずか2球のキャッチボールでマウンドに上がっている。本人は否定するが、いきなり大田に一発を浴びたのも二刀流の影響だったのかもしれない。

 流れを絶対に渡すわけにはいかない。そんな責任感が、4回の大ピンチでのギアチェンジを後押ししたのか。

「真っ直ぐが良かった。(ピンチで)ある程度、真っ直ぐでファウルをとりにいくのはいいんじゃないですか。最近は(ギアチェンジが)うまい具合に回り始めている」

 163キロについては、世界にはもっと速い球を投げる投手がいると言って、胸を張ることはなかった。ただ、この日は犠飛に加え、自己最長を更新する15試合連続安打も記録。プロ野球で投げて、打って―。野球をやる人間としては、漫画の世界のような“リアル二刀流”。結果を出せれば、こんな楽しいことはない。

 日本ハムは6-2で勝利し、連敗を2でストップ。9回6安打2失点10K(自責1)での完投に加え、3打数1安打1打点を記録した大谷は試合後、「100点満点か」と聞かれ、9回にベースカバーを怠り2点目を与えたことで30点マイナスの「70点です」と控え目に答え、笑いを誘った。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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