好調レッドソックスを支える日本人トレーナーの存在
賛辞にも謙虚な姿勢「選手へのリスペクト」を忘れない
メジャー8年目を迎える田澤純一投手も百瀬コーチの入団を歓迎している1人だという。2013年と14年は2季連続で60イニング以上を投げた田澤は、昨季は蓄積した疲労を心配したチームにより、シーズン最後の2週間は登板しなかった。だが、今季は年間を通じて力強いパフォーマンスを見せる自信があるようだ。
「百瀬コーチが日本人だからというわけではないが、コミュニケーションを取りやすい人物。おかげで自分の意見も言いやすいし、コーチの意見も聞きやすい。(中略)月替わりのメニューも、最初がキツくて徐々に軽くなっていく形が、自分には合っていると思う」と話しているそうだ。
ファレル監督同様に仕事のカギに「コミュニケーション」を掲げる百瀬コーチが、常に肝に銘じているのは「選手へのリスペクト」を忘れないことだという。「年間162試合、スプリングトレーニング、プレーオフ、これをすべて戦い切るのはタフなこと。選手にどんなプログラムを課そうとも、リスペクトだけは忘れないようにしています」と話しているという。
今や監督から選手から数多くの賛辞が寄せられる百瀬コーチだが、記事では「チーム快進撃の功労者であることを少しも認めたがらない」と日本人的姿も紹介。「レッドソックスが与えてくれたチャンスに、毎日感謝の気持ちを忘れずにいる。そして、今ある自分の姿に思いを馳せる時間も取るようにしています」と、あくまで謙虚な姿勢を忘れないコーチに敬意を表していた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count