右手首手術のハム杉谷が1軍昇格、栗山監督「誰も呼んでない」のジョークも
杉谷「久しぶりで緊張」、指揮官“辛辣”ジョーク「勝手に来ただけ」
右手首の手術を受けた日本ハムの杉谷拳士内野手が8日、早期の1軍昇格を果たした。広島戦(札幌ドーム)前の全体練習に合流し、「1軍へ来たからにはエネルギッシュにやっていきます!」と元気いっぱいに意気込みを語った。
杉谷は4月10日の楽天戦(コボスタ宮城)の4回の打席でスイングした際に痛みを覚え、6回に負傷交代。20日に都内の病院で右手有鈎骨の骨片除去手術を受け、実戦復帰までは約2か月と診断されていた。
それでも、5月31日のイースタン・リーグの巨人戦(鎌ヶ谷)で1か月近く早く実戦復帰。7日のイースタン・リーグのDeNA戦(横須賀)では2打数1安打1打点と結果を残し、この日の1軍 昇格となった。
「久しぶりで今日は緊張しています。(リハビリ期間中は)1軍の試合を見てました。いつもならフェンスを超える打球がフェンス手前で失速していますが、来たからには100%でやっていきます」と杉谷。ここまで首位・ソフトバンクと8ゲーム差。チームのムードメーカーでもある“元気印”がチームの起爆剤となるか注目だ。
栗山監督は「誰も呼んでないのに勝手に来ただけ。ただ、いない時に彼の持ってるオリジナルの強さを感じていた。拳士には『みんながうるさいだ、バカだと言われようが、杉谷拳士らしくいてくれ』と伝えた。右打者が足りないが、一番大きいのは元気。ベンチで声を出してくれること」と冗談交じりにコメントし、起爆剤として期待した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count