2軍戦で今季初先発した巨人マイコラス 助っ人右腕がこだわった“万全”
昨年は8月に登板を1度回避も、6月途中から11連勝でシーズン終了
発する言葉もしっかり考えていた。数字(何割、何パーセント)で自分の回復状態を表すことはしなかった。試合に投げられていない段階で、患部の回復具合を表現するのはナンセンスと考えていたのだ。実際にマウンドに立ち、打者と対戦しなくては何も始まらない。ようやく実戦復帰し、段階が上がった。もう特に問題はない。表情と言葉にも自信が戻っていた。
昨年8月も好投を続けている中で1度、自ら体の不調を訴えて、登板を飛ばしている。完封勝利をしたにもかかわらず、次戦の登板を回避し、体の状態を最優先した。投手陣にしわ寄せがいったが、結果的に6月途中からシーズン最後まで11連勝で終えている。
自分勝手ととられるかもしれないが、最高のパフォーマンスを出すための自己管理を優先するタイプ。今回も万全を期して準備してきた。また連勝を伸ばすことは十分に考えられる。だが、同時にもう言い訳もきかないのも事実。まもなく“開幕”を迎えるマイコラスと巨人の戦いに注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count