前田健太、今季最多9K&6回2/3を1失点の好投も4敗目 援護に恵まれず…
6回2死二塁から続投決定後の1球に泣く
8日(日本時間9日)本拠地で行われたロッキーズ戦に先発したドジャース前田健太投手は、今季自己最多9つの三振を奪い、6回2/3を5安打1失点(自責1)の好投を見せたが、味方打線の援護なく4敗目(5勝)を喫した。
初回からチェンジアップを有効に使いながらアウトを重ねた。初回を3者連続三振に仕留める上々のスタートを切ると、3回2死まで8者連続で凡退。皮肉にも、この日最初の安打を許したのは、相手投手ラシンだった。
3回を投げ終えて、わずか37球と快調に飛ばす前田は、4回先頭ラメーヒューにセンター前安打を許すが、後続3者をしっかり抑えた。無失点とした5回の後、やや疲れが見え始めた6回は2死二塁から3番ゴンザレスを外角速球で空振りに仕留めると、大きなガッツポーズを決める場面もあった。
試合が動いたのは0-0の7回だ。1死から5番パーラに中堅フェンス直撃の二塁打を浴びた。次打者ハンドリーをレフトフライに打ち取るも、マウンド上の前田には疲労の色が見える。すでに救援の準備を進めていたロバーツ監督が、通訳を連れてマウンドへ向かうと、投手交代と勘違いした救援投手がブルペンから登場するハプニングも。だが、前田と話したロバーツ監督は続投を決意。監督の期待に応えたい前田だったが、直後の打者デスカルソに初球カーブをセンター前に運ばれ、1失点した。監督はここで投手交代を告げ、2番手リベラトーレに代わった。
前田は2度目の対戦となるロッキーズを相手に、6回2/3を投げて5安打9奪三振1四球1失点(自責1)と好投するも、6回2死二塁からの1球に泣いた。97球を投げて65ストライクだった。
チームは0-1で敗れ、前田に今季4つ目の黒星がついた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count