王手のイチロー、14日にも“ローズ超え”!? 監督は先発起用を「明日考える」
「彼は記録が迫って来ているのを知っていて、“スパーク”が来ている」
イチローは5回にも四球を選び、イエリッチのタイムリーで生還。8回には三塁線を破る左前打で”猛打賞”の活躍。バットから快音を響かせ続けている。この日の3安打で打率は.350に上昇した。
マッティングリー監督は「私たちはこの活躍をずっと見続けてきている。楽しみに見ている。このイチローの記録達成の一部になることは、とてもクールだ。今年のイチローを見ているだけでクールだね。記録に近づいているのを見るのは楽しい」と言う。今季の活躍ぶりは、もはや「日常の光景」としてチーム内で受け入れられている。
5回1死一塁の場面では右中間へのライナー性の大飛球を軽やかにランニングキャッチするなど、走攻守の全てにおいてハイレベルなプレーを連発する背番号51。指揮官は「彼は記録が迫って来ているのを知っていて、“スパーク”が来ている。それを見せている。年齢なんか関係ない。ライトでの守備範囲の広さ。ライナーへの反応。キャッチ。彼の動きを見ているとしっかりシェイプ出来ていることが分かる」と絶賛の言葉を並べ続けた。
この試合では不調のスタントンに休養を与え、イチローを1番に置いた。リードオフマンは確かに打線の爆発を呼んだが、マッティングリー監督は14日の起用については「明日決める」と言葉を濁した。歴史を塗り替える瞬間は、いつになるのか。打席に立ちさえすれば、“ローズ超え”はすぐにやってきそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count