早くも独走態勢のホークス、先発投手陣が刻む驚異の数字とは
不用意な失点を防いでいる先発投手陣
見てもらえば分かる通り、60試合を消化した段階であるにもかかわらず、先発ローテ投手の負け数は、ハーラートップタイの7勝をマークしている和田の2敗が最も多い。同じく7勝の武田は1敗。東浜、千賀に至っては、まだ黒星がついていない。これは驚くべきことだろう。
確かに強力な打線があるから、負けないという側面はあるだろう。ただ、ホークス先発陣が大崩れすることなく、試合を作っていることも、ホークスが驚異的なペースで白星を積み上げている要因である。
先発投手が6回以上を自責3以内に抑えるクオリティースタート(QS)の率は東浜とバンデンハークが70%を越え、和田と千賀は60%超、武田も60%に近い数字を残している。
チーム全体のQS率61・7%はパ・リーグトップ。12球団に目を向けても、今季先発陣が好投を続けるDeNAに次ぐ数字である。被本塁打63本はリーグワーストにもかかわらず、これだけの数字を残しているということは、無駄な走者を出さず、1発を浴びても不必要な失点を防いでいるからでもある。
先発投手が少ない失点で接戦に持ち込む。強力打線が勝負所で勝ち越し、そして、リーグトップの21セーブをマークするさデニス・サファテを中心とリリーフ陣がリードを守る。こんな盤石の展開がソフトバンクの強さを支えている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count