母国台湾からの注目度も急上昇の西武・呉念庭、今後の伸びしろに期待
結果さえ残せば定位置確保を狙えるチャンスも
今後は実際に一軍の戦力として割って入っていけるかがポイントとなる。
西武の二遊間は、セカンドを守る浅村栄斗選手はほぼ不動。その一方で、ショートは木村昇吾選手、渡辺直人選手、鬼崎裕司選手、金子侑司選手、外崎修汰選手の計5選手がスタメンとして起用されていて、中島宏之選手(現オリックス)の移籍以降の課題である「ショートの固定」はチームとして解消できていない。しかし、チームとしては課題ではあるものの、呉選手も含め、各選手にとっては結果さえ残せば定位置確保を狙えるチャンスが残されているということを示している。
また、2011年のロッテ・伊志嶺翔大選手や、今年の楽天・茂木栄五郎選手のような例外はあるものの、大卒野手が1年目から活躍を見せることは稀で、ほとんどが「プロの壁」にぶち当たる。二軍とはいえ、呉が徐々にプロの水に順応しつつあることは適応力の高さを証明していると言えるだろう。チームのみならず、リーグを代表する強打者・好打者を育てることに定評がある西武に所属しているだけに、ここからの伸びしろにも期待が高まる。
偉大な先輩たちに続き、台湾へ届く活躍を見せ、日本と台湾に新たな橋をかけられるか。若きファイターの挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」編集部●文