イチローに王手の一打浴びた元同僚、記録達成は「自分相手はやめて」と本音
イチローに敬意、「バットコントロールは誰も並ぶことはできない」
この試合終了時点で、イチローは今季打率.350とハイレベルな成績を維持。昨季は打率.229とキャリア最低の数字に終わったが、今年はかつてと変わらないペースで安打を積み重ねている。ソーントンも、若かりし頃から変わることのないイチローに敬意を示し、以下のように話した。
「調子がいい時は、どこかに穴を見つけて、そこに打てるタイプ。シアトルでは、1試合に5安打した試合を何度も見たよ。ハンド・アイ・コーディネーション(手と目の連携動作)とバットコントロールは誰も並ぶことはできない」
いよいよ残り1本としたイチローは、14日(同15日)にもローズの記録に並び、そして“新記録”を達成する可能性が出てきた。敵地サンディエゴでのパドレス戦は14日も含めて2試合を残しているだけに、ソーントンは「明日達成かもしれない? 多分ね。でも、自分相手にはやめてほしいな。たくさん対戦した。素晴らしい選手だ」と本音を明かす。
マッティングリー監督は、14日のイチローの先発起用について「明日考える」と話している。打席に立つことさえできれば、背番号51がサンディエゴで“世界一”に立つ可能性も十分にある。歴史的な一打をどの投手から放つかにも、大きな注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count