イチローが米紙に語った“ピート・ローズと自分”「僕らは真逆のタイプかも」

日米通算でローズの記録に王手、「僕は自分の感情をコントロールしようとする」

 マーリンズのイチロー外野手が、ピート・ローズが保持するメジャー歴代最多安打記録の4256本まで、日米通算で残り1本と迫っている。13日(日本時間14日)のパドレス戦では4試合ぶりにスタメン出場し、4打数3安打2四球1打点3得点と活躍。現在メジャー通算2977本で、日本時代の1278本と合わせて日米通算4255本。1本1本積み上げてきたヒットの数は、いよいよ世界一になる。

 イチロー自身は、日米通算4000安打を達成した時の会見で、両リーグを合算したヒット数について「ややこしい数字。両方のリーグの数字を足しているものですから難しい」と表現している。では、メジャーで歴代最多のヒット数を積み重ねたピート・ローズについては、どのような思いを抱いているのか。“ローズ超え”の特集記事を掲載した地元紙の取材に対して、イチローは「僕らは真逆のタイプかもしれない」と明かしている。

 ピート・ローズは1963年、21歳の時にレッズでメジャーデビューし、43歳シーズンの84年に通算4000安打に到達。晩年は選手兼監督としてヒット数を積み重ね、86年の引退までに4256安打をマークした。全力プレーがトレードマークで、「チャーリー・ハッスル」の異名を取ったことでも有名だ。1989年には監督在籍中に野球賭博に関わっていたことが明らかになり、永久追放の処分を受けている。

 そんなローズについて、イチローは地元紙「サン・センチネル」の特集記事の中で、以下のように明かしている。

「僕が見てきたところから言えば、プレーしている時にはすごい情熱の持ち主で、気持ちが入った選手。あまり彼のことを詳しくは知りませんが、見たところでは、僕らは真逆のタイプかもしれません。僕は自分の感情をコントロールしようとします。自分の感情を周りに見せませんので。でも、自分の中では間違いなく感じているものはあります。僕もいろいろな感情がありますが、でもそれを見せません。それが大きな違いですね。僕が見たところですが」

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