広島戸田が2戦連続好投 あと1死で4勝目逃すも「試合作れたのが一番の収穫」

守護神・中崎が森に被弾し4勝目消える

 14日の西武戦で先発した広島の戸田が、7回1失点の好投でチームの勝利に貢献した。9回に中崎が森に同点弾を浴びて4勝目は逃したが、先発転向後、2試合連続の好投に「試合を作れたのが一番の収穫」と、満足の表情を見せた。

 チーム事情で交流戦中に先発要員となった左腕だが、今季2度目の先発となった前回の日本ハム戦で勝利投手となった。この日は強力打線の西武を相手に、「球数は意識せず、一人一人アウトを取ろうと思った結果です」と、7回までメヒアのソロによる1点のみに抑えた。

 勝利投手の権利を持っての降板だったが、あとワンアウトで勝利の場面で、守護神の中崎が打たれた。先発での連勝を逃したが、戸田は「チームが勝てたのでよかったです」と、気にする様子はなかった。

 緒方監督は「走者を出してもバタバタすることがなくなった。先発として、しっかり結果を残した」と戸田を褒め、「また次回登板に期待したいです」と結んだ。

 チームとしては、待望の先発左腕となるが「まだ2試合、いい投球が続いただけ。野手がよく守ってくれるということもある」と浮かれる様子はない。先発、リリーフ兼用の便利屋的存在から、先発ローテ定着に向け、「今後もこういう投球を続けていきたい」と次回登板に意欲を見せた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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