最多安打に王手のイチロー、球宴待望論も!? 米メディア「投票しよう」

イチローは「優秀なベースボール・サイボーグ」、いまだに球宴に「相応しい」

 さらに、今季限りで現役引退したNBAのスーパースター、コービー・ブライアントも引き合いに出し、“イチロー推し”の正当性を訴えている。ブライアントは今年、キャリア最悪のゴール成功率にも関わらずオールスターに選出されたが、「イチローのオールスター出場は2月にNBAのファンがコービー・ブライアントに対して示したセンチメンタルな意思表示ではない」と言及。50歳まで現役続行を見据えるベテランの最後の勇姿を見るための選出ではないという主張だ。

「イチローの選出は……仕方ない、一部はセンチメンタルだとしても、少なくとも51パーセントは相応しい」。記事ではこのように伝え、今季のハイレベルな成績こそが、球宴に選出されるべき理由だと指摘。また、イレギュラーな起用法の中で結果を出している点も強調している。

 イチローは13日(日本時間14日)のパドレス戦でも休養となったスタントンの代わりにスタメンに入り、リードオフマンとして3安打2四球3得点1打点の大活躍を見せた。特集では「(その試合の)ハイライトを見る限り、優秀なベースボール・サイボーグは未だに有能な走者であり、外野手である」とも伝えている。

 そして、特集は最後にイチローが持つもう1つの“能力“にも着目。「彼は、誰もが憧れる6つ目のツールがオールスター戦の財産になりうることを証明している。彼はとても陽気で、周囲に刺激を与える存在だ」とレポートしている。

 自身の言葉を正確に伝えるため、専属通訳を介してメディア対応をするイチローだが、記事では、同選手が球宴のア・リーグのロッカールームでチームを鼓舞していたことなどを紹介。レッドソックスの強打者デビッド・オルティスが以前明かしたエピソードとして、イチローの「鼓舞」を聞きたいがためにMLBの打者はオールスター選出を目指したことなども伝えている。

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