イチロー日米合算に巻き起こる議論 “ローズ超え”米メディアどう伝えた?
イチローは「今は世界の頂点にいる」
○米紙「ニューヨーク・タイムズ」電子版
イチローとローズの通算成績とで、打席に対する安打数(イチロー:14339打席で4257安打、ローズ:15890打席で4256安打)で大きな差があることを指摘。また、両者とも野球人生が長いこと、30人目となるメジャー通算3000本安打に関して他の達成者は全員が23歳までにメジャーデビューを果たしていることなどに言及しながら、「イチロー・スズキがピート・ローズを抜く、※印付きで」とレポート。
○米紙「マイアミ・ヘラルド」電子版
「イチロー・スズキは今や世界の頂点にいる。まあ、ある意味」、「ピート・ローズの賛否に関わらず、イチローのキャリア安打の節目は祝福すべき」との記事を掲載。ローズとの比較については「彼の記録ではなく、彼の合計を超えた」、「記録は依然としてローズの手にとどまるが、イチローが彼と同等か、それ以上のバット・マスターではないかという全ての議論はそこに存在する」と伝えている。
○地元中継テレビ局
地元テレビ局「フォックス・フロリダ」は安打のたびにカウントダウン。ローズに対するイチローの謙虚な姿勢を紹介しながらも、記録を抜いた瞬間は実況が「偉大な記録を達成したイチローがスコアボード上に映しだされています」、「ローズの記録を塗り替えました」などと絶叫しながらレポートした。一方、敵地サンディエゴの「フォックス・スポーツサンディエゴ」は実況が「個人的に重要だと思うことは、メジャーで何をするのかということで、3000安打達成についてです」との見解を示している。